忍者ブログ
Admin*Write*Comment
Histoire - イストワール -
[460]  [456]  [451]  [459]  [455]  [452]  [453]  [447]  [449]  [454]  [444
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

さて2日目東寺参拝後、次に目指すのは清水寺なんですが…
その前に通り道だった三十三間堂に立ち寄りました。
元々指して興味のない所だったのですが、姉貴が以前行った際に
いたく気に入ったらしく「ここは言った方がよい!!」と
強く勧めるのでその理由も知らされることなくとりあえず来てみました。

こちらの寺院内も写真禁止。
なので残念ながら写真は少なめです…。
仏像写真は前回と同じくパンフからの2重撮り。
携帯の方も少ない(というか殆んどデジカメと被ってる)ので
今回はこっちに一緒に載せています。

拍手[4回]


その前にちょっとbreak time…
こーゆー風景も京都ならでは…(って前に言って気がするか)


これは「犬矢来」と言って、犬を避ける為と
家の裾部分を保護する為に組んでいるらしいです。


こっちは「出格子」、プライバシーの保護と通風や
採光のために設けられた格子のうち、軒やひさしの下に張り出したもの。

さて、では話を戻してバスに乗り込み近場まで向かいます。
最寄バス停から降りると地図を見なくともその場所は分かります。
なんでかって?
そのバス停に降りた人は殆んどが三十三間堂に向かってるんですよ。
だから、別に考えなくても付いていけばいいのです・笑。

その間に智積院がありましたが、
今回は目的外なので立ち寄ることはしませんでした。
ですが折角なんでその門前だけを写真に治めておきました。

 
智積院の豆知識…こちらは絵師・長谷川等伯とその一門の方達が
手懸けられた障壁画が有名らしく…
その数全部で25面を所蔵しているそうです。
他にも池湖庭園と石庭園が中々有名な寺院です。

でもArionとしては智積院よりも少し離れ場所にはあるんですが、
「養源院」の方が面白そうで一度、行ってみたいです。
養源院は智積院よりも少しだけ歴史が古いですが、
何と言っても面白そうなのに約400年前に自刃した方達の
血に染まった廊下が移築されたという血天井!!
ちょっと、おもしろそうじゃありません??
400年前の血の痕とかどうなってるのか見てみたいです。
次に京都行った際は是非立ち寄りたい寺院の一つ…うへへ。

またも脱線しましたね…話を戻します。
暫くも歩かないうちにその門は見えて来ます。
 
これはまだ受付ですが、それだけでも長い…。
いざ、中に入ります。

 
載せている写真は古風な雰囲気ですが、
実際は今まで立ち寄った寺社に比べるとだいぶ近代的だな…
と思うような内装にちょっとだけ驚きました。

玄関(?)らしき所で靴を脱ぐと、巨大な下駄箱が
大層な数並んでいてまして…ポカンとしました。
とりあえず「順路」と書いてある立て札と人の波通に進みます。
すると少しだけ埃っぽいような何とも言えない寺社の匂いと
焚いている線香の香りが仄かに漂って来ました。
「あ、好きかも」と思いつつ、寺院の説明書きを読んで
ひとつ角を曲がった時でした。

将に壮観の一言です。

あったのは先の遠い長い廊下と、その廊下と同じく
永遠と厳かに祀られているのは数え切れないほどの仏像。
等間隔に並べられ、ひな壇の様な階段状の段差に
きれいに鎮座しているそれは、数多の数。

その数なんと1001体也。
しかもその仏像、全てが千手観世音菩薩様也。
今までに1001体もの同じ仏像が並んでいるのを見たことがありますか!!?
絶対にないでしょう…。

将に壮観…あいた口が塞がらないとは…
ホント、こんな時のことを言うんでしょーねぇと思った。

まぁ、実際には7~8体ほどが修復で不在。
他に3体程が東京か何処かの祭事に出張(貸出中とのこと)で
不在ではあったんですが、そんなことは全く気にならないくらい。

兎に角すごいです。
ホントにすごいです。
姉貴が勧めていた意味がよぉく分かりました。
Arionも京都に行く友人がいたら確実に勧めると思います。
つか、勧めますね。
なので京都に行かれた際は是非、三十三間堂
1001体の千手観音を拝観されて下さい。
行って、損はしません。いや、マジで。

では毎度お馴染、豆知識。
三十三間堂は正式名称が「蓮華王院」というらしいですが
全長120mの日本一の木造建築であり、正面の柱間が33本あることから
通称が三十三間堂というらしです…蓮華王院の方がかっこいいのにな。
 

また昔ながらの通し矢(今で言う弓道の遠的のようなもの)の
祭事が行われていたらしく、今でも毎年1月にはそれを模した
弓道大会が開かれているそうです…。
Arionも高校時代は弓道部だったので
その意味で三十三間堂には興味があった。

仏像に関しては中央の巨像(中尊)を中心に左右に500体、計1001体の
その全てが三十三間堂の御本尊となる。
千手観音、正しくは「十一面千手千眼観世音」。
頭上に11の顔と、40種の手で表現される救いの仏。

 
中尊…真ん中にドでかい千手観音が1体だけあります。
だいぶデカイです…像高335m。
救いの仏様なのに威圧感がすげー半端ないです。
しっかり拝んで来ました。

 
周りにおかれた1000体の千手観音たち。
兎に角半端ねー数です…埋め尽くされています。
ちなみにこっちは像高164~167㎝くらいと人間と同じくらい。
正直言うと最上段の先手観音様なんかはお顔すら見えません。
それくらい遠い場所に安置されていて、勿体ない感じです。
製作者も1人ではないので、少しづつ装飾やお顔の表情が違うので
それを見てゆっくり歩くとなお楽しいです。

  
1001体の千手観音…その両端を守っているのは雷神と風神です。
太鼓を叩いているのが雷神、風の袋を抱えているのが風神…
って流石に知ってますよね…あはは。
雷神・風神とはよく聞く名前よく見る姿ですが、意外にも
普段知っている姿は愛嬌溢れるコレですが…
 

ここでは妖怪の様な顔つきだったことに驚きました。
口元は河童の様で、目はぎょろりとしていてなんとも怖い感じ。
自然や天候に対する畏れや感謝の心の表れとして想像され
「五穀豊穣」をもたらす神々として信仰されています。
因みに2つとも国宝もの。

そして千手観音の最前列と中尊の四方に位置する場所に
鎮座しているのは全28体の仏像(全て国宝級)で、
千手観音とその信者を守るという神々の28部衆。

・那羅延堅固(金剛力士の仁王・阿形に相当)
・大弁功徳天(吉祥天とも言われている)
・緊那羅王(八部衆の1人、毘沙門天の眷属)
・金色孔雀王
・大梵天(梵天)
・乾闥婆王(八部衆の1人)
・満善車王
・沙羯羅竜王
・金大王
・金毘羅王
・五部浄居天
・神母天(鬼子母神の同等)
・東方天(四天王の1人[東]、持国天)
・毘楼勒叉天(四天王の1人[南]、増長天)
・毘楼博叉天(四天王の1人[西]、広目天)
・毘沙門天(四天王の1人[北])
・迦楼羅王(八部衆の1人)
・摩和羅女
・難陀竜王
・婆藪仙人
・摩醯首羅王(インドの破壊神シヴァの由来)
・畢婆迦羅王
・阿修羅王(八部衆の1人)
・帝釈天
・散脂大将(鬼子母神の夫)
・満仙王
・摩睺羅王(八部衆の1人)
・密迹金剛(金剛力士の仁王、吽形に相当)

…ちゃんと28人いるかな??
CLAMPさんの漫画「聖伝」とかゲームの「真・女神転生」とか…
神話や伝説を少しでも齧っていると知っている人たちなので
中々興味深く拝見できますよ。

 
…28部衆の誰かの写真…誰かもう分からない・爆。

長々となりましたが、最後に朱印を。

こちらも「大悲殿」と書かれています。

大悲殿の意味…詳しくはこちらをご覧下さいませ。
大悲殿の意味 正しい信仰サン

要約すると「観世音菩薩の居られる殿堂」。
それらはすべての寺社・寺院で「大悲殿」もしくは
「大悲閣」と書かれるのが通例なんだそう。

やれやれ、意外に長文に成ってしまいましたが、
最後までお付き合い頂きありがとうございました。

次はやっとの思いで清水寺です。


PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メール
URL
コメント
文字色
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
  • ABOUT
仏語で「歴史、物語」の意味を持つ【Histoire】
Copyright © Histoire - イストワール - All Rights Reserved.*Powered by NinjaBlog
Graphics By R-C free web graphics*material by 工房たま素材館*Template by Kaie
忍者ブログ [PR]