さて、では1作目であり1冊目、1巻の賢者の石の考察?感想に行きます。
まぁ、分かってはいるんですが、全455Pの超大作小説を実際に映画にして撮れば、
確実に2時間半なんぞの時間枠に納まりきれないのは承知の上です。
特にArionはHP世界を映画から入った人間なので、
映画のことは悪いとは全く思いません。
寧ろクオリティをあまり下げずにあれだけのロング作品をキャストをほぼ変えずに
10年かけて制作した点においては感嘆の溜息を漏らすほどに感動します。
だから以降、色々書いてもそれは映画も原作も批判するつもりは
毛頭ありませんので、そこだけはご了承頂けたら幸いです。
HPファンって多いうえに、結構信望厚い人が多いので、
下手なことは言えませんが、出来る限り本音で語りたいなーと思います。
話はストーリーに沿った形で書くつもりなので、多分無駄に長いです。
なので場合によってはいくつかに分けて、載せるかもしれません。
原作ではハリーの存在よりも、先にダーズリー一家が冒頭に出て来ますね。
特に家長であるダーズリー氏は穴あけドリル会社の社長という設定。
映画ではどこに勤めているとかまでは詳しく明かされていなかったので、
「へぇー」と声を漏らしたところでした。
まぁ、映画でも結構裕福そうな暮らしではありましたし、
息子のダドリーには色々と物を買い与えては壊されても、
彼を叱りつけるシーンが一切ないので、
それなりの資産家か、会社でも重役なんだろうな…
とは、なんとなく予想はしていましたけどね。
まさか社長とはね…ってことはダドリーはあれで社長息子。
つまりは御曹司と言い訳ですよ。うわ…これは2代目で潰れますね・笑。
その他にダーズリー氏が以外にも妻であるペチュニアに
気を使っているのがちょっと驚きでした。
ハリーを虫けら扱いする中、真逆に息子を溺愛する父。
けれど映画の中ではどちらかというと亭主関白のような
雰囲気を醸し出していたダーズリー氏が「ポッター」という言葉を妻に向かって
使うか、使わないかを悩む辺り、一家の大黒柱や夫、父という点では
結構普通の人なのだな…と思わされるシーンでもありました。
その気持ちが少しでもハリーに向いてくれればいいのに…
とは思いますけどネ。
そしてダーズリー家の前で会うことになった、ダンブルドアとマクゴナガル。
面白い事に1巻のこの最初のシーンだけ、ダンブルドアの話口調が
あまり「~じゃ」とかでなく普通に翻訳されているのが、新鮮味があって面白い。
「1日中?お祝いしていればよかったのに。ここに来る途中、
お祭りやらパーティやら、ずいぶんたくさん見ましたよ」
「みんなを責めるわけにはいかんでしょう」(1巻から抜粋)
ってな感じです。
映画からHPに参加したArionとしてはどうしても
俳優のマイケル・ガンボンのイメージが強く
酷く「~じゃ」とか「~のう」って言ってるイメージが大きいんです。
だからあまりにも普通に丁寧語で話されると違和感を感じてしまう。
因みに映画の1と2でダンブルドアを演じたのはリチャード・ハリス。
彼は病気で2作目を撮り終えた後に亡くなったことで、
3作目からはマイケルが後任したということだ。
リチャード・ハリスのダンブルドア役はとにかくとても優しいイメージが強い。
まぁ、1作と2作目なんてまだまだハリー・ポッターの闇の部分には
触れていないから優しい部分が一番強く見えてしまう回なんだろうけど、
それでもマイケル・ガンボンと比べると優しいおじいちゃん…て感じがする。
(でもすっ呆けはリチャードの方が上手い・笑)
逆にマイケル・ガンボンは優しいんだけど奥が見えない感じ。
深い…表面上はにこやかで親切で、人当たりがいいんだけど、
どこが暗い部分を持ってるような気がしてならない人物…って気がする。
それだけ俳優として演技が上手いんだろうけど。
だからArionとしてはマイケル・ガンボンの演技が好きだな。
(他にマイケルは眼差しが強い。眼力と言うか、意志の強そうな眼をしてる)
ついでにリチャード・ハリスにとって、秘密の部屋は遺作となった。
さて、リリーとペチュニアが姉妹であるのは周知の事実ですが、
そのどっちが姉でどっちが妹なのかという謎は結構後々まで引っ付いて回ってました。
というのも、翻訳者が1巻で間違えてリリーがペチュニアの姉と
間違って翻訳した事があるので、その後も日本ではペチュニアはリリーの妹。
と誤解されていたことが長かったんですね。
現在ではJ.K.ローリング自身がリリーは妹。と口にしたので、誤解は解けていますが…
初版の賢者の石には「姉」と誤訳したままの出版がされているようですよ。
ちなみにArionが持っているのは44刷なので「妹」と正しい翻訳に変更されていました。
そういうのを見つけるのも楽しいですよね・笑。
映画ではハリーを見つけたハグリッドはその日のうちに海の小屋で出ると、
そのまま「漏れ鍋」に向かい、ダイヤゴン横丁で買い物します。
その後は「漏れ鍋」にて宿を取り、そこでヴォルデモートの存在を聞き出します。
9月1日までの残りの日数をはグリッドと共に漏れ鍋で過ごし、9月1日には
ハグリッドに見送られてキングズ・クロス駅に向かいました。
けれど、原作の方はそうではありません。
ハグリッドはハリーを見つけ、しこたまダーズリー一家と問答を起こした後、
ダーズリー一家のいる目の前でヴォルデモートのことを話し、
そのまま海の家にて1泊・笑。
翌日にハリーと朝早くに出かけ、漏れ鍋、ダイヤゴン横丁へと向かいます。
買い物を済ませると、一旦ハグリッドはハリーをダーズリー家まで送り、
ハリーは9月1日まで今まで通り、ダーズリー家で過ごしているのです。
そして9月1日はダーズリー氏に車で送ってもらいキングズ・クロス駅に行ってました。
この違いは結構大きいですよね。
なにせ映画ではダーズリー一家はヴォルデモートのことを
一切知らないような設定になっているのですが
原作では(ハグリッドの話を聞いていたかは分かりませんが)
少なくともヴォルデモートの名前を聞いたことになっているのですからねー。
ダーズリー一家の家長であるダーズリー氏。
ハリーに対しては酷くつらく当たることで有名ですが、
彼は本当にハリーの事を嫌っていたのでしょうか?
「確かにおまえは少々おかしい。だが、おそらく、
みっちり叩きなおせば治るだろう…」(1巻抜粋)
この台詞はハリーが自分の正体を知った時にダーズリー氏がハリーに向かって言った言葉です。
おかしいと思いませんか?
どうでもいい、寧ろ関わり合いになりたくないと思っているんだったら、
ハリーの存在をまず消すこと(家から追い出す、孤児院に入れるとか)を
1番にすればいいのに、それすらもせず、逆に留めるように
監禁に近いことをするダーズリー氏。
愛情が一切なければ、相手に興味すら沸かず…ないものとして扱うのでは?
それに比べてダーズリー氏はハリーに対して「みっちりたたき直せば~」と口走っています。
「まとも、普通」が一番だと思うダーズリー一家にとって、
ハリーのような「不可思議、魔法」といった
存在はタブーなのに、それらをたたき直して「普通」にさせようとしているあたりが、
ダーズリー氏にとっては最大の愛情のようにも感じられます。
ペチュニアがハリーのことを想うのは、少なからず
「妹の息子」つまりは「甥」という存在であるから。
と、気持ちの上では整理がつきますが、ダーズリー氏に関しては違いますよね。
戸籍上では甥と叔父の関係でしょうが、血の繋がりは一切ない。赤の他人です。
そんなダーズリー氏…ハリーに対して少なからず愛情を抱いていたとして、原作を読めば…
違った楽しみ方(ゲスな勘ぐりだけど)ができますね・笑。
グリンゴッツではゴブリンが出てきますね。
一般的にゴブリンと言えば以下のようなイラストが検出されました・笑。
当時?はゴブリンという言葉を使ったところで、
読者たちがわかりにくいと思ったんでしょう。
翻訳には「小鬼」という単語で表現されていました。
日本で小鬼と言えばこんな感じに表現されることが多いですよね。
(某子供向けアニメの小鬼が検索で一番に出てきたので相当噴いた)
まぁ、実際に映画では小鬼の想像とは全く違うゴブリン…
ゴブリンと言うよりもドワーフのような存在でしたけどね。
しかもドワーフは土の妖精と言われ、金銀財宝の細工仕事や
土を掘るのが得意という性質があります。
土を掘るのは肉体労働ですから、どうも戦闘員チックに筋肉ムキムキで、
武装されスコップや斧なんかを持った姿で表現されがちですが、
一応は妖精の部類です・笑。
グリンゴッツのゴブリンたちも小人姿で、銀行は地中深くに存在してますね。
そんな似通った点からドワーフをモチーフに作られた存在のような気もします。
さて、映画「死の秘宝」では「グリップフック」という
ゴブリンが結構重要な役割で出ていました。
グリップフックはグリンゴッツへ忍び込もうとするハリーたちを
条件付きで手助けする役なのですが、ハリーとの会話で
1作目にも登場しているような口ぶりでしたが、
Arionは全く記憶にありませんでした。
再度1巻を読んでみれば、初めてグリンゴッツを訪れたハリーと付き添いのハグリッドを
実際に金庫まで送り届けたのが、グリップフックという設定だったんですね。
だからハリーとグリップフックは面識のある存在だったんですなー。
そう分かればなおさらもう1度映画を見るのが楽しくなりますね。
またハグリッドはハリーに対してこうも言っています。
「噂では重要な金庫はドラゴンが守っているということだ」(1巻抜粋)
実際に「死の秘宝part2」ではベラトリックスの金庫を守っていたのはドラゴンでした。
ハグリッドの言葉は真実で、著者のJ.K.ローリング氏は
最初からこの設定を考えていたということですね。
しかも、1巻でそう会話しておきながらその時点では
「ハグリッドはドラゴンが欲しい」という話に視点が向けられ、
その後ハグリッドは実際にノーバードというドラゴンをペットとして手に入れます。
その話が終わった時点で「グリンゴッツの金庫にドラゴンがいるかも」なんて話は忘れてしまいます。
読み返したときに「あ!」と気付ける点だと思えば、本当にすごいと思いますね。
また1年次に購入するべき教科書の中に「魔法史 バチルダ・バグショット」の名前も見つけます。
実はハリーはバチルダの魔法史を持ってたんですねー。
バチルダ・バグショットも後々に重大な役割を持って登場するので、
名前を見つけると笑みがこぼれます。
オリバンダーの杖ではハリーの両親が買った杖の事を教えてもらえます。
リリーが買ったのは
「26センチの長さ。柳の木でできていて、振りやすい、妖精の呪文にはぴったりの杖」
だそう。
その通りにリリーはスラグホーン先生に妖精の呪文で
かわいらしい金魚をプレゼントしてましたねー。
またジェームズが買ったのは
「マホガニーの28センチよくしなる杖。どれより力があって変身術には最高」
だそう。
ジェームズもピーターの為に「動物もどき」を覚えたり、
変身術に関しては類い希なる才能を持った人でしたね。
すでに1巻で3巻のことや5巻のことをちらりとにおわせているあたりが、
実はJ.K.ローリングが1巻を出筆したときには話の大筋はもちろん、
細かい設定まで決まっていたという証拠ですね。
因みにハリーが買ったのは
「滅多にない組み合わせ。柊と不死鳥の羽根(尾羽根)、28センチ、良質でしなやか」
ヴォルデモートは「34センチ、イチイの木」…
不死鳥の尾羽根はハリーと同じものですね。
さてだいぶ長くなってしまったので、次回に繰り越します。
次はホグワーツ特急から行きましょう。
まぁ、分かってはいるんですが、全455Pの超大作小説を実際に映画にして撮れば、
確実に2時間半なんぞの時間枠に納まりきれないのは承知の上です。
特にArionはHP世界を映画から入った人間なので、
映画のことは悪いとは全く思いません。
寧ろクオリティをあまり下げずにあれだけのロング作品をキャストをほぼ変えずに
10年かけて制作した点においては感嘆の溜息を漏らすほどに感動します。
だから以降、色々書いてもそれは映画も原作も批判するつもりは
毛頭ありませんので、そこだけはご了承頂けたら幸いです。
HPファンって多いうえに、結構信望厚い人が多いので、
下手なことは言えませんが、出来る限り本音で語りたいなーと思います。
話はストーリーに沿った形で書くつもりなので、多分無駄に長いです。
なので場合によってはいくつかに分けて、載せるかもしれません。
原作ではハリーの存在よりも、先にダーズリー一家が冒頭に出て来ますね。
特に家長であるダーズリー氏は穴あけドリル会社の社長という設定。
映画ではどこに勤めているとかまでは詳しく明かされていなかったので、
「へぇー」と声を漏らしたところでした。
まぁ、映画でも結構裕福そうな暮らしではありましたし、
息子のダドリーには色々と物を買い与えては壊されても、
彼を叱りつけるシーンが一切ないので、
それなりの資産家か、会社でも重役なんだろうな…
とは、なんとなく予想はしていましたけどね。
まさか社長とはね…ってことはダドリーはあれで社長息子。
つまりは御曹司と言い訳ですよ。うわ…これは2代目で潰れますね・笑。
その他にダーズリー氏が以外にも妻であるペチュニアに
気を使っているのがちょっと驚きでした。
ハリーを虫けら扱いする中、真逆に息子を溺愛する父。
けれど映画の中ではどちらかというと亭主関白のような
雰囲気を醸し出していたダーズリー氏が「ポッター」という言葉を妻に向かって
使うか、使わないかを悩む辺り、一家の大黒柱や夫、父という点では
結構普通の人なのだな…と思わされるシーンでもありました。
その気持ちが少しでもハリーに向いてくれればいいのに…
とは思いますけどネ。
そしてダーズリー家の前で会うことになった、ダンブルドアとマクゴナガル。
面白い事に1巻のこの最初のシーンだけ、ダンブルドアの話口調が
あまり「~じゃ」とかでなく普通に翻訳されているのが、新鮮味があって面白い。
「1日中?お祝いしていればよかったのに。ここに来る途中、
お祭りやらパーティやら、ずいぶんたくさん見ましたよ」
「みんなを責めるわけにはいかんでしょう」(1巻から抜粋)
ってな感じです。
映画からHPに参加したArionとしてはどうしても
俳優のマイケル・ガンボンのイメージが強く
酷く「~じゃ」とか「~のう」って言ってるイメージが大きいんです。
だからあまりにも普通に丁寧語で話されると違和感を感じてしまう。
因みに映画の1と2でダンブルドアを演じたのはリチャード・ハリス。
彼は病気で2作目を撮り終えた後に亡くなったことで、
3作目からはマイケルが後任したということだ。
リチャード・ハリスのダンブルドア役はとにかくとても優しいイメージが強い。
まぁ、1作と2作目なんてまだまだハリー・ポッターの闇の部分には
触れていないから優しい部分が一番強く見えてしまう回なんだろうけど、
それでもマイケル・ガンボンと比べると優しいおじいちゃん…て感じがする。
(でもすっ呆けはリチャードの方が上手い・笑)
逆にマイケル・ガンボンは優しいんだけど奥が見えない感じ。
深い…表面上はにこやかで親切で、人当たりがいいんだけど、
どこが暗い部分を持ってるような気がしてならない人物…って気がする。
それだけ俳優として演技が上手いんだろうけど。
だからArionとしてはマイケル・ガンボンの演技が好きだな。
(他にマイケルは眼差しが強い。眼力と言うか、意志の強そうな眼をしてる)
ついでにリチャード・ハリスにとって、秘密の部屋は遺作となった。
さて、リリーとペチュニアが姉妹であるのは周知の事実ですが、
そのどっちが姉でどっちが妹なのかという謎は結構後々まで引っ付いて回ってました。
というのも、翻訳者が1巻で間違えてリリーがペチュニアの姉と
間違って翻訳した事があるので、その後も日本ではペチュニアはリリーの妹。
と誤解されていたことが長かったんですね。
現在ではJ.K.ローリング自身がリリーは妹。と口にしたので、誤解は解けていますが…
初版の賢者の石には「姉」と誤訳したままの出版がされているようですよ。
ちなみにArionが持っているのは44刷なので「妹」と正しい翻訳に変更されていました。
そういうのを見つけるのも楽しいですよね・笑。
映画ではハリーを見つけたハグリッドはその日のうちに海の小屋で出ると、
そのまま「漏れ鍋」に向かい、ダイヤゴン横丁で買い物します。
その後は「漏れ鍋」にて宿を取り、そこでヴォルデモートの存在を聞き出します。
9月1日までの残りの日数をはグリッドと共に漏れ鍋で過ごし、9月1日には
ハグリッドに見送られてキングズ・クロス駅に向かいました。
けれど、原作の方はそうではありません。
ハグリッドはハリーを見つけ、しこたまダーズリー一家と問答を起こした後、
ダーズリー一家のいる目の前でヴォルデモートのことを話し、
そのまま海の家にて1泊・笑。
翌日にハリーと朝早くに出かけ、漏れ鍋、ダイヤゴン横丁へと向かいます。
買い物を済ませると、一旦ハグリッドはハリーをダーズリー家まで送り、
ハリーは9月1日まで今まで通り、ダーズリー家で過ごしているのです。
そして9月1日はダーズリー氏に車で送ってもらいキングズ・クロス駅に行ってました。
この違いは結構大きいですよね。
なにせ映画ではダーズリー一家はヴォルデモートのことを
一切知らないような設定になっているのですが
原作では(ハグリッドの話を聞いていたかは分かりませんが)
少なくともヴォルデモートの名前を聞いたことになっているのですからねー。
ダーズリー一家の家長であるダーズリー氏。
ハリーに対しては酷くつらく当たることで有名ですが、
彼は本当にハリーの事を嫌っていたのでしょうか?
「確かにおまえは少々おかしい。だが、おそらく、
みっちり叩きなおせば治るだろう…」(1巻抜粋)
この台詞はハリーが自分の正体を知った時にダーズリー氏がハリーに向かって言った言葉です。
おかしいと思いませんか?
どうでもいい、寧ろ関わり合いになりたくないと思っているんだったら、
ハリーの存在をまず消すこと(家から追い出す、孤児院に入れるとか)を
1番にすればいいのに、それすらもせず、逆に留めるように
監禁に近いことをするダーズリー氏。
愛情が一切なければ、相手に興味すら沸かず…ないものとして扱うのでは?
それに比べてダーズリー氏はハリーに対して「みっちりたたき直せば~」と口走っています。
「まとも、普通」が一番だと思うダーズリー一家にとって、
ハリーのような「不可思議、魔法」といった
存在はタブーなのに、それらをたたき直して「普通」にさせようとしているあたりが、
ダーズリー氏にとっては最大の愛情のようにも感じられます。
ペチュニアがハリーのことを想うのは、少なからず
「妹の息子」つまりは「甥」という存在であるから。
と、気持ちの上では整理がつきますが、ダーズリー氏に関しては違いますよね。
戸籍上では甥と叔父の関係でしょうが、血の繋がりは一切ない。赤の他人です。
そんなダーズリー氏…ハリーに対して少なからず愛情を抱いていたとして、原作を読めば…
違った楽しみ方(ゲスな勘ぐりだけど)ができますね・笑。
グリンゴッツではゴブリンが出てきますね。
一般的にゴブリンと言えば以下のようなイラストが検出されました・笑。
当時?はゴブリンという言葉を使ったところで、
読者たちがわかりにくいと思ったんでしょう。
翻訳には「小鬼」という単語で表現されていました。
日本で小鬼と言えばこんな感じに表現されることが多いですよね。
(某子供向けアニメの小鬼が検索で一番に出てきたので相当噴いた)
まぁ、実際に映画では小鬼の想像とは全く違うゴブリン…
ゴブリンと言うよりもドワーフのような存在でしたけどね。
しかもドワーフは土の妖精と言われ、金銀財宝の細工仕事や
土を掘るのが得意という性質があります。
土を掘るのは肉体労働ですから、どうも戦闘員チックに筋肉ムキムキで、
武装されスコップや斧なんかを持った姿で表現されがちですが、
一応は妖精の部類です・笑。
グリンゴッツのゴブリンたちも小人姿で、銀行は地中深くに存在してますね。
そんな似通った点からドワーフをモチーフに作られた存在のような気もします。
さて、映画「死の秘宝」では「グリップフック」という
ゴブリンが結構重要な役割で出ていました。
グリップフックはグリンゴッツへ忍び込もうとするハリーたちを
条件付きで手助けする役なのですが、ハリーとの会話で
1作目にも登場しているような口ぶりでしたが、
Arionは全く記憶にありませんでした。
再度1巻を読んでみれば、初めてグリンゴッツを訪れたハリーと付き添いのハグリッドを
実際に金庫まで送り届けたのが、グリップフックという設定だったんですね。
だからハリーとグリップフックは面識のある存在だったんですなー。
そう分かればなおさらもう1度映画を見るのが楽しくなりますね。
またハグリッドはハリーに対してこうも言っています。
「噂では重要な金庫はドラゴンが守っているということだ」(1巻抜粋)
実際に「死の秘宝part2」ではベラトリックスの金庫を守っていたのはドラゴンでした。
ハグリッドの言葉は真実で、著者のJ.K.ローリング氏は
最初からこの設定を考えていたということですね。
しかも、1巻でそう会話しておきながらその時点では
「ハグリッドはドラゴンが欲しい」という話に視点が向けられ、
その後ハグリッドは実際にノーバードというドラゴンをペットとして手に入れます。
その話が終わった時点で「グリンゴッツの金庫にドラゴンがいるかも」なんて話は忘れてしまいます。
読み返したときに「あ!」と気付ける点だと思えば、本当にすごいと思いますね。
また1年次に購入するべき教科書の中に「魔法史 バチルダ・バグショット」の名前も見つけます。
実はハリーはバチルダの魔法史を持ってたんですねー。
バチルダ・バグショットも後々に重大な役割を持って登場するので、
名前を見つけると笑みがこぼれます。
オリバンダーの杖ではハリーの両親が買った杖の事を教えてもらえます。
リリーが買ったのは
「26センチの長さ。柳の木でできていて、振りやすい、妖精の呪文にはぴったりの杖」
だそう。
その通りにリリーはスラグホーン先生に妖精の呪文で
かわいらしい金魚をプレゼントしてましたねー。
またジェームズが買ったのは
「マホガニーの28センチよくしなる杖。どれより力があって変身術には最高」
だそう。
ジェームズもピーターの為に「動物もどき」を覚えたり、
変身術に関しては類い希なる才能を持った人でしたね。
すでに1巻で3巻のことや5巻のことをちらりとにおわせているあたりが、
実はJ.K.ローリングが1巻を出筆したときには話の大筋はもちろん、
細かい設定まで決まっていたという証拠ですね。
因みにハリーが買ったのは
「滅多にない組み合わせ。柊と不死鳥の羽根(尾羽根)、28センチ、良質でしなやか」
ヴォルデモートは「34センチ、イチイの木」…
不死鳥の尾羽根はハリーと同じものですね。
さてだいぶ長くなってしまったので、次回に繰り越します。
次はホグワーツ特急から行きましょう。
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